パーマをかけた男性からよく聞くお悩みに、
「気づいたらシルエットが重くなる」
「トップがつぶれてパーマが出なくなる」
「セットしづらくなった」
などがあります。
実はこれらの多くは“カット周期”を正しく設定していないことが原因です。
パーマはカールを作る施術ですが、髪が伸びれば当然バランスが崩れます。
だからこそ、パーマヘアはストレートヘア以上に“カットのリズム”が超重要。
この記事では、
メンズパーマの理想的なカット周期から、
スタイル別のおすすめ頻度・伸びた時の変化・長持ちさせる方法まで、
美容師目線で深く、分かりやすく解説します。
メンズパーマのカット周期が重要な理由
まず、どうしてパーマヘアはカット周期が重要なのか？
理由は大きく次の4つです。
① パーマのカールは「長さのバランス」で決まるから
パーマは形状記憶ですが、
髪が伸びると重さが下にたまり、カールがゆるく見えます。
・重さ＝動きが出ない
・長さが合わない＝まとまらない
・トップがつぶれる＝老け見え
パーマを綺麗に見せるには、
カールに適した「長さ」と「重さ」を保つ必要があります。
② シルエットが崩れやすい
特にメンズパーマは「形」が命。
刈り上げ・トップ・前髪など、短いパーツが多いため、少し伸びるだけで印象が変わります。
例）
・刈り上げ部分が伸びる → 野暮ったい
・トップの根元が伸びる → ボリュームが出ない
・サイドが膨らむ → 四角い頭に見える
パーマはまとまりやすい半面、シルエットの崩れが目立ちやすいのです。
③ セットがしにくくなる
伸びた髪は乾かす時の方向性が定まらず、
思った通りに動いてくれません。
朝のセットがいつもより決まらない時は、
カット周期が長くなっているサインです。
④ パーマの持続期間を短くしてしまう
「パーマの持ちが悪い」と感じる原因の多くは、
実はパーマではなく“カットが遅い”こと。
カット周期を守れば、
同じパーマでも見え方が2〜4週間変わることは珍しくありません。
メンズパーマの理想のカット周期は？
結論から言うと…
カット周期3〜5週間に1回がベスト
理由は以下の通りです。
・根元が伸びすぎる前に形を整えられる
・パーマの動きが最も綺麗に出る
・毛量を調整しやすい
・セットが楽な状態をキープ
特にメンズの場合、全体の髪の長さが短いため、
1ヶ月を過ぎると一気に崩れます。
ただし「パーマの種類」や「髪質」によって適した周期は変わるので、ここからはスタイル別に細かく解説します。
スタイル別 おすすめカット周期
① ツイスト／スパイラルパーマ
理想3〜4週間
理由：
・根元のボリュームが命
・サイドの膨らみが出やすい
・アウトラインが少し伸びるだけで野暮ったい
特にツイスパは伸びると一気に“疲れた印象”になるため、
カット周期を守ると清潔感をキープできます。
② 波巻きパーマ
理想4週間前後
波巻きは「柔らかい質感」がポイントですが、
伸びるとメリハリが無くなり、動きが弱く見えます。
・トップがつぶれる
・顔まわりが重くなる
・セットがしづらい
などが出る前に整えるのが◎。
③ ナチュラルパーマ（ゆるめ）
理想4〜5週間
ナチュラル系は比較的「崩れにくい」ですが、
5週間を過ぎると全体が重くなり、動きが弱まります。
・ふんわり感
・エアリー感
を保つために、毛量調整とアウトラインの見直しが重要です。
④ 強めパーマ（無造作系・外国人風など）
理想3〜4週間
強めパーマは「毛量」や「シルエット」が崩れると一気に扱いづらくなります。
-
根元が伸びる
-
毛量がたまる
-
サイドが広がる
強めこそマメなメンテナンスが必要。
⑤ ビジネスパーマ
理想3〜4週
ビジネスパーマは清潔感が命。
サイドの膨らみ・襟足の重さ・トップの潰れなど…
少し崩れるだけでイメージがマイナスに。
営業・接客職の方は、
常に3〜4週間でリセットすると好印象が続きます。
長持ちさせるために必要なケア方法
① 乾かし方の方向を意識する
パーマは乾かし方で仕上がりが大きく変わります。
・トップは立ち上げるように
・前髪は分け目方向に
・サイドは抑えるように
根元をしっかり“方向づけ”するだけで、朝のセットが劇的に楽になります。
② スタイリング剤を正しく使う
メンズパーマにおすすめなのは以下。
・軽めのオイル
・ミルク
・ムース
・柔らかいワックス
重すぎるオイルやジェルはカールを潰すことも。
「セットしにくい＝カット周期かスタイリング剤のミスマッチ」がほとんどです。
③ シャンプーを見直す
洗浄力が強いシャンプーはパーマの持ちを悪くします。
・アミノ酸系
・弱酸性
・保湿力が高いもの
を選ぶと、パーマの質感が長持ちします。
④ 乾燥させない
パーマヘアの天敵は「乾燥」。
乾いた髪は広がりやすく、カールもパサッと見えます。
・お風呂上がりはすぐ乾かす
・アウトバスを少量つける
・ドライヤー前にミルクを使用
この3つでパーマの見た目がかなり変わります。
カット周期が伸びるとどうなる？
パーマをかけていて、
なんだか調子が良くない…そんな時は、
次のような症状が出ていないかチェックしてみてください。
① サイドが横に広がる
パーマ＋伸びた髪は“膨張”しやすく、
頭が大きく見えます。
② トップがつぶれて老け見えする
1〜2cm伸びるだけで立ち上がりが弱くなり、
一気にセットが決まらなくなります。
③ 毛先の動きが出にくい
長くなると重みでカールが伸びるため、
パーマが「落ちたように見える」現象が起こります。
④ 清潔感が無くなる
特にビジネスマンは重要。
だらしなく見える原因に。
パーマと合わせてやると良いカットメニュー
① スキマ調整・量感調整
特に伸びやすい方は、
パーマをかけずに「量だけとる」でも◎。
② 刈り上げメンテナンス
刈り上げ部分だけのメンテでも、
清潔感が劇的にアップ。
③ 前髪カット
前髪が伸びると印象が大きく変わるため、
定期的に整えるのがおすすめ。
理想のパーマスタイルを長く楽しむために
まとめると、
パーマヘアのカット周期＝3〜5週間がベスト。
特にメンズの場合、
少しの長さの変化で「動き」「シルエット」「清潔感」が大きく変わるため、
ストレートヘア以上に周期が大切です。
そして、最も重要なのは
「自分のパーマスタイルに合った周期を把握すること」。
髪質・生えぐせ・仕事の都合・求める印象などで
ベストな周期は人それぞれです。
カット周期を整えればパーマはもっとカッコよくなる
・ツイスパ → 3〜4週間
・波巻き → 4週間
・ナチュラルパーマ → 4〜5週間
・強めパーマ → 3〜4週間
・ビジネスパーマ → 3〜4週間
カット周期を守るだけで、
パーマの再現性・持続力・扱いやすさは大きく変わります。
パーマをかけても「扱いにくい」「長持ちしない」と悩んでいる男性は、
髪型の土台となる“カットのリズム”を整えるのが最速の改善策です。
あなたの理想のパーマスタイルを一緒に作るために、
ぜひ次回の来店サイクルも気軽に相談してください。
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